第2回 JAQシンポジウム「AI時代における『Qの確保、Qの展開、Qの創造』開催案内
開催概要
日時 | 2025年7月31日(木) 13:00~17:30 |
場所 | オークラ プレステージタワー25階会議室(積水化学工業本社 )【アクセス】 & オンライン のハイブリッド開催 |
定員 | 会場 50人、オンライン 500人 |
参加費 | 無料 |
主催 | 日本クオリティ協議会 |
共催 | (一社)日本品質管理学会、(一財)日本科学技術連盟、(一財)日本規格協会、 (一社)日本能率協会、(一社)品質工学会、積水化学工業(株) |
協賛 | 日本マネジメントシステム認証機関協議会、(一社)中部品質管理協、NPO法人 横断型基幹科学技術研究団体連合 |
後援 | 経済産業省、(一社)日本経済団体連合会、(公社)日本監査役協会 |
開催主旨

AI利活用の遅れが、日本の国際的な産業競争力の低下を招くと多くの場で指摘されています。AIのメリットを十分に理解しながらも、利活用に対する懸念や不安を払拭し切れていないことや、効率化のみをゴールと考えるが故に、利活用にイノベーションを十分に起こせていないことが、大きな課題と考えられています。JAQでは、今回の「AI時代の『Qの確保』・『Qの展開』・『Qの創造』」のシンポジウムを、日本の国際競争力向上のために、AIにどう向き合っていくべきかを議論する目的で、企画致しました。「倫理」「法律」「影響を受ける社会」の3つの視点のマネジメント力で、顕在化してきたAIの安全リスクに対応することにより、安心・安全なAI運用の社会実装が可能だと考えています。今回のシンポジウムを通じて、多くの方々と商品・サービス、人、組織、経営の質(クオリティ)について議論し、 AIの安全な利活用による「品質立国日本」の再生に向けて、継続的な活動につなげいくことを目指しています。
プログラム
No | 時間 | 内容 | 講演者/出演者(敬称略) |
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1 | 13:00~13:15 | 開催挨拶 参加団体トップメッセージ(代読) | 飯塚 裕保 (日本クオリティ協議会 代表幹事) |
2 | 13:15~13:25 | 来賓挨拶 | 今村 亘 (経済産業省大臣官房審議官 [イノベーション・環境局担当]) |
3 | 13:25~13:35 | シンポジウム開催の主旨 | 山田 秀 (日本クオリティ協議会 会⾧、日本品質管理学会 会⾧) |
4 | 13:35~14:05 | 基調講演 「社会価値確保のための品質マネジメント」 ~ 人工知能時代だからこそ実現すべき経営者・専門家、 そして人々の役割 ~ | 椿 広計 (大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 副施設⾧) |
5 | 14:05~14:45 | 特別講演 「科学技術ELSIの基礎と展開」 | 唐沢 かおり (東京大学 大学院人文社会系研究科 文学部 社会心理学研究室 教授) |
- | 14:45~14:55 | <休憩> | ー |
6 | 14:55~15:15 | 企業の活用事例 1 「企業がELSIに取り組む意義」 〜 R4Dが進める人社系研究の今 〜 | 井上 眞梨 (株式会社メルカリ メルカリR4Dラボ) |
7 | 15:15~15:35 | 〃 2 「デンソーにおけるAI品質保証の仕組み」 | 中神 徹也 (株式会社デンソー ソフト生産革新部) |
8 | 15:35~15:55 | 〃 3 「リコーの技術倫理」 ~ サービス開発ステップに技術倫理(ELSI)の導入 ~ | 廣野 元久 (株式会社リコー 技術経営センター 技術統括室 倫理統括グループ) |
ー | 15:55~16:00 | <会場準備> | ー |
9 | 16:00~17:25 | パネルディスカッション ※質問は会場参加者のみ | 司会:廣野 元久 招待討論者:栗原 聡(人工知能学会会長) 横野 能将(日本監査役協会) パネリスト:山田 秀、椿 広計、唐沢 かおり、井上 眞梨、桑島 洋(デンソー) |
10 | 17:25~17:30 | 閉会挨拶・事務連絡 | ー |
ー | 17:30~17:40 | <情報交換会会場に移動> | ー |
11 | 17:40~18:30 | 情報交換会 ※参加は会場参加者のみ(自由参加・無料) | 講演者/出演者/会場参加者 |
*本シンポジウムの講演候補者の選定に関しては、性別に偏りがないように検討を行いました。
講演概要

基調講演「社会価値確保のための品質マネジメント(仮題)」
~ 人工知
能時代だからこそ実現すべき経営者・専門家、そして人々の役割 ~
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 副施設⾧ 椿 広計
<講演主旨>
第1回のJAQシンポジウムは、TQMの仲間創りを通じた品質不祥事からの日本の再興がテーマであった。第2回シンポジウムでは、AIの進化で社会が急変する中、TQM活動を担う経営者、専門職のミッションは何かを議論できる場となればと考え自説を展開したい。品質マネジメントは、製品・サービスのアウトプットからその実現プロセス、さらには、設計や企画といった上流のマネジメントに進化した。現在、マネジメントの対象となる価値も、顧客価値から社会価値の実現に大きく進化している。マネジメントサイエンスは事実を追究する認識学ではなく、価値を追求する設計学である。従って、正しい社会的行動を目指す倫理ないしは経営哲学は、いかなる時流の中でも堅持すべきであり、それらを中核とした経営こそサステイナブルである。企業が目指す社会価値を定義すること、達成された価値がどのように多様なStakeholderに分配されるかを予測すること、活動によって不可逆的悪影響を受ける可能性のある個人に対して何を決して犯してはならないかという制約条件を明確にすること、これらが経営者や専門職の役割である。これに人工知能を従わせ、価値判断の支援をさせる必要がある。社会を最適化するためにベストを尽くすのも倫理、 個々人を守るためのリスクマネジメントも倫理が基盤である。そして、それらの活動を確実にプロセスに落とし込む活動がTQM活動とそのために開発された管理技術である。

特別講演「科学技術ELSIの基礎と展開(仮題)」
東京大学 大学院人文社会系研究科 文学部 社会心理学研究室 教授 唐沢かおり
<講演主旨>
近年、科学技術の開発や社会実装に際して、ELSI(倫理的・法制度的・社会的課題)の観点に基づく検討が求められている。科学技術が人や社会と調和しつつ、諸課題の解決に貢献するためには、ELSIは欠かせない視座となる。この動向を踏まえ、本講演では、ELSIの考え方の基礎や歴史的展開、科学技術政策におけるELSIの位置づけに関する動向を紹介するとともに、責任ある研究やイノベーションにつなげる展開について議論を深めたい。
その他 講演者

参加申込
■7月23日(水) まで受付しています。但し、定員になり次第、受付終了させていただきます。ご了承下さい ⇒ 「参加申込みフォーム」はこちら
※会場参加で申し込まれていない方は当日会場に入場することは出来ませんのでご了承ください。
※今回は予稿集の配布は行っておりません。
《オンライン参加の方へ》
※開催日の前日までにご登録いただいたメールアドレス宛に「視聴に関するご案内」をお送りします。
尚、定員に達しましたら、参加申込みを終了させていただきます。予めご了承ください。
※当日はたいへん多くの方の参加が見込まれるため、アクセス時のトラブル等に関しては対応いたしかねます。
また、配信システム障害などがあった場合には、止むを得ず配信を中止することがありますので、予めご了承ください
お問い合わせ
JAQ事務局 mail: jimukyoku@jaq.gr.jp